地方銀行株は今が注目される理由とは?銘柄選びと投資戦略を徹底解説

今回は、投資家の間で再び注目が集まっている「地方銀行株(地銀株)」について、2025年4月時点の最新データをもとに、注目の背景や投資戦略を深掘りしていきます。
地方銀行株は、「高配当」「割安感」「再編期待」といった投資テーマに加え、地域経済との連動性の高さから、景気回復局面では特に注目度が高まります。
初心者から中級者の方まで是非ご覧ください!

地方銀行は個人的にも気になる銘柄だね!
地方銀行株とは?その基本と役割
地方銀行(地銀)は、特定地域を主な営業エリアとし、地域密着型の金融サービスを展開する銀行です。
メガバンクのように全国展開はしておらず、その地域の企業や住民に対して融資や預金サービスを提供しています。
例:
- コンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)
- しずおかフィナンシャルグループ(5831)
- 京都フィナンシャルグループ(5844) など
地銀株が2025年に注目される3つの理由

1. 高い配当利回りと割安なバリュエーション
現在の地銀株は、配当利回りが4%を超える銘柄が続出しており、安定したインカムゲインを狙う投資家にとって非常に魅力的な存在です。
加えて、PBR(株価純資産倍率)が0.5倍以下の割安銘柄も多く、資産価値に対して過小評価されているケースが目立ちます。
2. 再編・統合の加速
全国的に人口減少が続く中、地銀同士の再編や統合、持株会社化の動きが加速しています。
統合によるスケールメリットや経営効率の改善が市場で好感され、株価が大きく上昇するきっかけとなる場合も。
3. 地域経済の回復トレンド
コロナ禍を乗り越え、インバウンド需要や地方創生、再開発プロジェクトなどによって地域経済は回復傾向にあります。
地銀はその恩恵を直接受ける存在であり、景気回復の波に乗って収益が改善する可能性も高いです。
【2025年4月最新版】注目の地銀株15選
銘柄コード | 銘柄名 | 株価 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|
7327 | 第四北越FG | 2,710円 | 8.4 | 0.48 | 4.65% |
7322 | 三十三FG | 2,068円 | 6.7 | 0.26 | 4.55% |
7337 | ひろぎんHD | 1,000.5円 | 8.6 | 0.57 | 4.70% |
5831 | しずおかFG | 1,399円 | 10.4 | 0.63 | 4.29% |
5832 | ちゅうぎんFG | 1,416.5円 | 10.1 | 0.45 | 3.95% |
5844 | 京都FG | 2,000.5円 | 16.6 | 0.52 | 3.00% |
7186 | コンコルディアFG | 790円 | 11.5 | 0.71 | 3.67% |
7180 | 九州FG | 593円 | 9.0 | 0.36 | 3.37% |
7184 | 富山第一銀行 | 1,012円 | 5.0 | 0.41 | 3.36% |
7173 | 東京きらぼしFG | 4,775円 | 4.8 | 0.47 | 3.35% |
5830 | いよぎんHD | 1,445円 | 8.5 | 0.51 | 2.77% |
7167 | めぶきFG | 606.7円 | 10.7 | 0.61 | 2.64% |
7161 | じもとHD | 301円 | 8.9 | 0.10 | — |
7150 | 島根銀行 | 434円 | 8.7 | 0.31 | 2.30% |
7189 | 西日本FH | 1,742円 | 8.1 | 0.43 | 4.31% |
最新の数値は各証券会社のサイト等でご確認ください。
投資時に押さえておきたい4つのチェックポイント
- 配当利回り+配当性向の持続性
- 利回りだけでなく、配当が無理なく継続できるかがカギ。
- PBR・PERで割安性を評価
- PBRが0.5倍以下なら、資産面で割安と判断されることも。
- 再編・統合ニュースにアンテナを張る
- 統合報道の直後に急騰するケースは過去にも多数。
- 地域の成長ポテンシャル
- 観光地やインフラ整備の進むエリアは長期的に有望。
まとめ
地銀株は中長期の「配当+再編益」狙いが基本戦略
短期的な値上がり益よりも、配当収入を得ながら再編・統合による株価上昇を待つという姿勢が基本です。
また、特定地域に依存するリスクを避けるためにも、複数の銘柄に分散投資することが賢明です。
いま改めて見直される地方銀行株の価値
2025年現在、地方銀行株は「高配当・割安・再編期待」という三拍子がそろった注目分野となっています。
安定した収益と中長期の成長期待を両立したい投資家にとって、今こそ地銀株のポートフォリオ入りを検討すべきタイミングかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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