【2025最新版】人手不足時代を駆け抜ける“人材サービス株”5選

日本社会が直面している最大の課題のひとつは「人手不足」です。少子高齢化が加速し、労働力人口は年々減少。企業にとって人材の確保は経営を左右する重要テーマになっています。
その中で注目を集めるのが「人材サービス関連銘柄」。
派遣や転職支援だけでなく、アプリによる即日マッチング、AIを活用した求人最適化など、革新的なビジネスモデルが次々と登場し、投資家からも高い関心を集めています。
特に2025年は、2024年に新規上場したタイミー(215A)が上場1周年を迎え、株価も好調を維持している点が大きな話題です。この記事では、最新のデータをもとに、おすすめ人材関連銘柄5選を詳しく解説します。

人材不足のいま、人材関連は注目だよね!
なぜ今、人材関連株に注目なのか?

構造的な人手不足
厚生労働省の統計によれば、2025年時点で日本の15~64歳の生産年齢人口は約7,400万人。
2010年から800万人近く減少しており、企業にとって慢性的な人材不足は避けられない状況です。
医療・介護、物流、小売など生活に不可欠な分野では特に人材獲得競争が激化しています。
働き方の多様化
テレワーク、副業、フリーランス、そして「スキマバイト」といった柔軟な働き方が一般化しました。
正社員中心の従来モデルから脱却し、短期雇用や即日稼働といった新しい労働市場が形成されつつあります。
デジタルマッチングの進化
AIやアプリによる自動マッチングが進化し、人材ビジネスの効率性が飛躍的に向上しています。
求人を出してから採用までの時間が短縮され、求職者側も「自分に合った仕事」をよりスムーズに見つけられるようになりました。
政策の追い風
政府は「リスキリング」「女性・高齢者の就労促進」「外国人労働者の受け入れ」といった政策を推進しています。
これらは直接的に人材サービス市場を拡大する要因となります。
注目のおすすめ人材関連銘柄5選
タイミー(証券コード:215A)
企業概要
スマホアプリを通じて「働きたい時にすぐ働ける」スキマバイトサービスを展開。飲食店、物流、小売など即戦力を求める業界で急速に普及している。
企業からのリピート率も高く、短期雇用市場の代名詞的存在となっています。
特徴
- 2024年7月26日に東証グロース市場へ上場。
- 公募価格1,450円に対し、初値は1,850円と+27.5%を記録。
- 上場後も株価は堅調に推移。
- 稼働率は順調に上昇傾向、ユーザーと企業双方の定着が進んでいる。
投資ポイント
- 新しい短期雇用市場を切り開いた 先駆者的存在。
- IPO銘柄ながら、利益率改善と安定成長が両立。
- 景気に左右されにくい「即戦力人材ニーズ」に対応できるため、中長期的な成長期待が高い。
パソナグループ(2168)
企業概要
人材派遣業界の大手企業。官公庁案件や地方創生関連事業に強みを持ち、淡路島を拠点とした地方創生ビジネスは観光・教育・人材活用を組み合わせたユニークなモデルとして注目を集めています。
特徴
- 官公庁や自治体との取引が多く、安定した売上基盤を確保。
- 外国人材受け入れ支援、再就職支援事業に強み。
- 地方創生と人材活用を結びつけた「社会課題解決型ビジネス」を推進中。
投資ポイント
- 政策との親和性が高く、中長期の成長テーマに沿ったビジネス展開。
- 地方経済活性化に寄与する点で ESG 投資の観点からも評価されやすい。
- 官公庁案件の拡大や観光需要回復が追い風。
パーソルホールディングス(2181)
企業概要
総合人材サービス企業。人材派遣、求人広告、転職支援、採用代行など幅広く展開し、グループ会社「パーソルキャリア」が運営する 転職サイトdoda は国内最大級のシェアを誇ります。
特徴
- 人材派遣から転職・アルバイトまで幅広いサービスを提供。
- IT人材・専門職市場に注力し、リスキリング需要にも対応。
- 海外展開も加速しており、アジアを中心にグローバル人材市場への参入を進めています。
投資ポイント
- 事業ポートフォリオが幅広く、景気変動リスクを分散。
- IT・専門職領域での成長余地が大きい。
- 海外展開による新規成長市場の開拓が期待される。
リクルートホールディングス(6098)
企業概要
世界最大級の求人プラットフォーム「Indeed」を運営し、売上の約6割を海外から獲得。人材関連企業の中でも突出した グローバル展開力 を誇ります。
特徴
- Indeedを中心とした求人プラットフォームが収益源。
- 米国を中心とする海外売上比率が高く、為替の影響を受けやすい反面、グローバル成長の恩恵を享受。
- AIを活用したマッチング精度向上や採用効率化を推進中。
投資ポイント
- 世界市場での圧倒的な存在感。
- AI・DXによる求人サービスの進化が成長ドライバー。
- 日本国内だけでなく、グローバルな人材需要拡大の恩恵を受ける。
エン・ジャパン(4849)
企業概要
求人サイト「エン転職」を展開するほか、教育・適性診断サービスに強み。
採用支援から入社後の定着・活躍までを一貫して支援する独自のサービスモデルを構築しています。
特徴
- 「エン転職」は中小企業や成長企業に強い支持を獲得。
- 適性診断・社員研修サービスなど、HR Tech分野でも成長中。
- 採用後の人材定着支援に注力し、他社との差別化を図る。
投資ポイント
- 企業の「採用後課題」を解決できる独自ポジション。
- 中小企業向けの強い顧客基盤を持ち、安定成長が期待できる。
- 教育・HR Tech分野での成長余地が大きい。
まとめ:2025年の人材関連株は「即戦力」と「DX」がカギ
2025年の人材関連株市場を俯瞰すると、大きなトレンドが2つ浮かび上がります。
- 即戦力人材ニーズの拡大
→ タイミーのような「すぐ働ける人材サービス」が急成長。 - DX・AI活用による採用効率化
→ リクルートやエン・ジャパンがAI・HR Techで存在感を強めている。
さらに、パソナの地方創生モデルやパーソルのグローバル展開など、企業ごとに成長戦略が異なるのも特徴です。
少子高齢化が進む日本において、人材関連サービスは不可欠な社会インフラ。
株式投資の観点でも、長期的に成長を続ける可能性が高い分野と言えるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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